jPrim（ジェイプリム） プリミティブ型を拡張するライブラリ

jPrimの概要

　jPrimはJavaScriptのプリミティブ型の拡張を行うライブラリです。このライブラリは単独で動作します。

ドキュメントページ

　jPrimリファレンス（JSDoc）
　jPrimメソッド一覧
　jPrimソースコード

ダウンロードページ

　jPrim（ジェイプリム）　⇒jPrim.js（ベータ版ver 0.2 41KB）
　軽量版（7KB）　⇒jPrim.compiled.js（ベータ版ver 0.2 13KB）
　修正箇所や新機能についてはバージョン履歴をご覧ください。
 
　＜旧バージョン＞
　jPrim（ジェイプリム）　⇒jPrim.js（ベータ版ver 0.1 26KB）
　軽量版（7KB）　⇒jPrim.compiled.js（ベータ版ver 0.1 7KB）

設置の仕方

　ダウンロードしたJavaScriptファイルをSCRIPTタグを用いて、設置するページのHEADタグやBODY要素の終了タグ直前といった箇所に記述します。

HEADタグ内の記述例 <script type="text/javascript" src="js/jprim.js"></script>

jPrimライブラリの使い方

　jPrimは数値と文字列、ブール値を扱うライブラリです。Numberなどのラッパーオブジェクトを扱いますが、 これらのプロトタイプを拡張することはありません。始めにこれらのプリミティブ値をjPrimメソッドで初期化して、jQueryのように オブジェクトとして扱います。簡単な例を見ていきましょう。

jPrimメソッドによる初期化 var num1 = jPrim(100); console.log( num1 ); //100の値を持つNumberオブジェクトがコンソールに表示される

　jPrimメソッドで初期化されたデータは、NumberかString、Booleanの いずれかのラッパーオブジェクトで初期化されます。つまり、変数num1は値であると同時にオブジェクトでもあります。

確実にプリミティブ値として取り出したいときはgetValueメソッドを使用します // getValueメソッドはオブジェクトの現在値を出力する console.log( num1.getValue() ); //100とコンソールに表示される // ネイティブのvalueOfメソッドでも同じ結果になります console.log( num1.valueOf() ); //同じく100と表示される

　jPrimオブジェクトのメソッドで返されるのは常にオブジェクトなので、jQueryのようにメソッドにメソッドをつなぐことができます。 たとえば、足し算を行うaddメソッドやmultiplyメソッドを次のようにチェーンさせることができます。

メソッドチェーンの例 // addメソッドで初期値に100を加える console.log( num1.add(100) ); //200と表示される // addメソッドで100を加えた後、multiplyメソッドで5をかける console.log( num1.add(100).multiply(5) ); //1000と表示される

　ただし、jPrimオブジェクトのメソッドチェーンを止めてしまうと、jPrimオブジェクトの値は元の初期値に戻ってしまいます。 上の二つのコードを見ても、変数num1のオブジェクト値は変わらず、いずれも初期値の100からメソッドチェーンが始まっています。一方で途中の計算結果を別の変数にキャッシュすることで、 計算結果を保存することができます。

メソッドチェーンの例 // 変数num2に200を代入 var num2 = jPrim(200); // num2に300を加えた結果を変数num3に代入する var num3 = num2.add(300); console.log( num2 ); // num2は値が元のままで200が表示される console.log( num3 ); // num3は途中までの計算結果500が表示される

なお、この変数num2は最後の計算結果を別に保存していて、refreshメソッドで最新の計算結果（オブジェクト）を得ることができます。 // refreshメソッドで最後の計算結果を取り出す console.log( num2.refresh() ); // 500が表示されるが、num2の値が変わるわけではない var num4 = num2.refresh(); // 変数num4にnum2の最後の計算結果を代入 console.log( num3.getValue() === num4.getValue() ); //trueが表示される // getValueメソッドは最後の計算結果を反映するが、 // ネイティブのvalueOfメソッドは最新の結果ではなく、常に初期値を返すのでこの違いに注意 console.log( num2.getValue() ); // 計算後の500が表示される console.log( num2.valueOf() ); // 初期値の200が表示される

　文字列とブール値についても使い方は同じです。jPrimメソッドに渡した値のデータ型に合わせて、異なるデータ型のjPrimオブジェクトが作られます。 そのため、文字列のオブジェクトを作ると、addメソッドなど数値オブジェクト専用のメソッドは使えなくなります。jPrimオブジェクトで使えるメソッドは、 すべてのデータ型で使える共通メソッドと、あるデータ型だけで使えるメソッドに分かれています。

次に文字列でjPrimオブジェクトを初期化してみます var str1 = '私のメールアドレスはhoge@docomo.ne.jpです。'; // extractメソッドは文字列をフィルターにかけて必要なデータだけを取り出すメソッド console.log( jPrim( str1 ).extract('email') ); // メールアドレスの"hoge@docomo.ne.jp"だけが抽出される

　jPrimは数値型のメソッドを始め豊富なメソッドを揃えています。ここで取り上げていないメソッドについては、次の項で詳細を解説しているので参考にしてください。

メソッド詳細

共通メソッド
getValue…………jPrimオブジェクトの最新の計算結果を取得する
refresh…………最新のjPrimオブジェクトを取得する
changeType…………データ型を変更する
 
数値型メソッド
setValue…………jPrimオブジェクトの値を設定する
limit…………数値を指定した範囲内に収める
add…………数値を加算する
subtract…………数値を減算する
multiply…………数値を乗算する
divideBy…………数値を除算する
mod…………剰余を求める
pow…………べき乗数を求める
root…………累乗根を求める
sqrt…………平方根を求める
round…………数値を四捨五入する
math…………Mathオブジェクトを使用して計算する
isPrimeNumber…………素数判定を行う
nextPrimeNumber…………現在値より大きい最初の素数を探す
fibonacci…………フィボナッチ数列の第n項目を計算する
progression…………数列の第n項目を計算する
summation…………数列の第n項までの和を計算する
accumulator…………オブジェクト値（数値）の回数分だけループ処理して結果を加算する
loop…………オブジェクト値（数値）の回数分だけループ処理する
timer…………オブジェクト値（数値）の回数分だけ一定間隔で処理を行う
counter…………オブジェクト値（数値）の回数分だけイテレータ処理をする
format…………オブジェクト値（数値）をコンマで区切って文字列として返す
 
文字列型メソッド
setValue…………jPrimオブジェクトの値を設定する
trim…………文字列の前後の空白を削除する
contains…………テキストに特定の文字列が含まれているかチェックする
extract…………テキストをフィルターにかけて文字列を抽出する
remove…………テキストに含まれる特定の文字列（パターン）をすべて削除する
camelize…………文字列をキャメルケース（大文字と小文字の表記）に変換する
hyphenate…………文字列をハイフン（-）でつなげる表記に変換する
underscore…………文字列をアンダースコア（_）でつなげる表記に変換する
replaceAll…………テキスト内の特定の文字列すべてを別の文字列で置き換える
censor…………テキスト内の特定の文字列を特殊な文字で置き換える
convertCase…………テキスト内の文字列を全角半角・ひらカタ英数字など指定した文字に変換する
enumerate…………正規表現を使用してマッチした回数分だけイテレータ処理をする
 
ブール型メソッド
setValue…………jPrimオブジェクトの値を設定する
toggle…………真偽値を逆に変換する
execute…………真偽値がtrueならコールバック関数を呼び出す

共通メソッド

getValue
機能	jPrimオブジェクトの最新の計算結果を取得する。
パラメーター	引数なし
戻り値	対応するプリミティブ値
コード記述例	var number1 = jPrim(100); console.log( number1.getValue() ); // 100とコンソールに表示される

refresh
機能	最新のjPrimオブジェクトを取得する。
パラメーター	引数なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100); number1.add(400); console.log( number1.refresh() ); // 500と表示される

changeType
機能	データ型を変更する。
パラメーター	次の3種類"number"、"string"、"boolean"から選択
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(0); var boolean1; console.log( boolean1 = number1.changeType('boolean') ); // falseと表示される

数値型メソッド

setValue
機能	jPrimオブジェクトの値を設定する。
パラメーター	設定する数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100); console.log( number1.setValue(500) ); // 500とコンソールに表示される

limit
機能	数値を指定した範囲内に収める。
パラメーター	１、下限の数値（必須） ２、上限の数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100); console.log( number1.limit(200, 300) ); // 200と表示される console.log( number1.limit(0, 50) ); // 50と表示される console.log( number1.limit(0, 300) ); // 100と表示される

add
機能	指定した数値を足し合わせる。
パラメーター	加算する数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100); console.log( number1.add(200) ); // 300と表示される

subtract
機能	指定した数値を差し引く。addメソッドに負数を指定するのと同じ。
パラメーター	減算する数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(500); console.log( number1.subtract(200) ); // 300と表示される

multiply
機能	指定した数値を掛け合わせる。
パラメーター	乗算する数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100); console.log( number1.multiply(100) ); // 10000と表示される

divideBy
機能	指定した数値で割る。multiplyメソッドに逆数を指定するのと同じ。
パラメーター	除算する数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(500); console.log( number1.divideBy(100) ); // 5と表示される

mod
機能	指定した数値で剰余を求める。
パラメーター	除算する数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100); console.log( number1.mod(2) ); // 0と表示される

pow
機能	指定した数値のべき乗数を求める。
パラメーター	べき乗する数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(10); console.log( number1.pow(3) ); // 1000と表示される

root
機能	指定した数値の累乗根を求める。powメソッドに逆数を指定するのと同じ。
パラメーター	累乗根の数値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(49); console.log( number1.root(2) ); // 7と表示される

sqrt
機能	平方根を求める。
パラメーター	引数なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(64); console.log( number1.sqrt() ); // 8と表示される

round
機能	数値を四捨五入する。
パラメーター	少数の場合、小数点第n位で四捨五入する
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100.629); console.log( number1.round() ); // 101と表示される console.log( number1.round(2) ); // 100.63と表示される

math
機能	Mathオブジェクトのメソッドを呼び出して演算する。オブジェクトの現在値は参照しないので注意。第2引数以降、必要な数値等を指定する。
パラメーター	１、Mathオブジェクトのメソッド名。sin、cosなど ２～、各メソッドで必須の引数を指定
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(0); console.log( number1.math('cos', Math.PI * 2) ); // 1と表示される

isPrimeNumber
機能	素数判定を行う。素数なら1が、素数出ないなら0が返る。
パラメーター	引数なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(57); console.log( number1.isPrimeNumber() ); // 0と表示される（素数ではない）

nextPrimeNumber
機能	現在値より大きい最初の素数を返す。
パラメーター	引数なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(101); console.log( number1.nextPrimeNumber() ); // 103と表示される

fibonacci
機能	フィボナッチ数列の第n項目を計算する。
パラメーター	引数なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(10); console.log( number1.fibonacci() ); // 55と表示される

progression
機能	数列の第n項目を計算する。第n項を求めるとして数値nはオブジェクトの現在値とする。
パラメーター	１、第1項の数値を指定（必須） ２、公差（公比）とする数値（必須） ３、等差数列は"arithmetic"（指定なしでも可）、等比数列は"geometric"を第3引数に指定
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(5); console.log( number1.progression(10, 10) ); // 50と表示される console.log( number1.progression(10, 10, 'geometric') ); // 100000と表示される

summation
機能	数列の和を計算する。第n項まで和を求めるとして、数値nはオブジェクトの現在値とする。
パラメーター	１、第1項の数値を指定（必須） ２、公差（公比）とする数値（必須） ３、等差数列は"arithmetic"（指定なしでも可）、等比数列は"geometric"を第3引数に指定
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(5); console.log( number1.summation(10, 10) ); // 150と表示される console.log( number1.summation(10, 10, 'geometric') ); // 111110と表示される

accumulator
機能	オブジェクトの現在値（数値）の回数分だけループ処理する。第1引数を初期値として、第2引数に指定したコールバックの戻り値を順次加算する。 結果はオブジェクト値に代入される。コールバックの戻り値をfalseにするとループを抜け出すことができる。
パラメーター	１、初期値を数値で指定（必須） ２、コールバック関数（必須） ３、バインドさせるオブジェクト
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(100); // 次の例はsummationメソッドと同じ内容 // 55と表示される console.log( jPrim( 10 ).accumulator(0, function (i) { return i + 1; }) );

loop
機能	オブジェクト値（数値）の回数分だけループ処理する。戻り値はオブジェクト値がそのまま返る。
パラメーター	１、コールバック関数（必須） ２、バインドさせるオブジェクト
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(10); // 0から9までの数値が表示される console.log( number1.loop(function (i) { console.log( i ); }) ); // 0から4までの数値が表示された後、ループが中断される console.log( number1.loop(function (i) { if (i < 5) { console.log( i ); } else { return false; } }) ); // オブジェクトをバインドさせる例 function Const() { this.name = 'hoge'; } var inst = new Const(); // "hoge"と10回表示される console.log( number1.loop(function (i) { console.log( this.name ); }, inst) );

timer
機能	オブジェクト値（数値）の回数分だけ一定間隔で処理を行う。オブジェクト値をあらかじめ-1にすると無限ループになる。戻り値はオブジェクト値がそのまま返る。
パラメーター	１、処理を行う間隔をミリ秒単位で指定（必須） ２、コールバック関数（必須） ３、バインドさせるオブジェクト
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var number1 = jPrim(10); // 0から9までの数値が1秒おきに表示される console.log( number1.timer(1000, function (i) { console.log( i ); }) ); // 0から4までの数値が1秒おきに表示された後、ループが中断される console.log( number1.timer(1000, function (i) { if (i < 5) { console.log( i ); } else { return false; } }) );

counter
機能	counterメソッドはイテレータ・オブジェクトを返すメソッドである。オブジェクト値（数値）の回数分だけイテレータ処理をする。 返り値が通常のオブジェクトのため、メソッドチェーンは切れる。
パラメーター	１、コールバック関数 ２、バインドさせるオブジェクト
戻り値	イテレータ・オブジェクト
コード記述例	// カウンターを作成 var counter = jPrim(10).counter(function(i) { return i * 3; }); // hasNextメソッドで次の処理に進めるかチェック while (counter.hasNext()) { // 現在値を表示する 0,3,6,9,12.... console.log( counter.current() ); // 次の処理を行う counter.next(); } // rewindメソッドはインデックスの巻き戻しを行う counter.rewind(); // 0が表示される console.log( counter.current() );

format
機能	オブジェクト値（数値）をコンマで区切って文字列として返す。戻り値は数値オブジェクトではなく、 文字列オブジェクトに変換されて返される。
パラメーター	引数なし
戻り値	jPrimオブジェクト（文字列）
コード記述例	var number1 = jPrim(1234567.89); console.log( number1.format() ); // "1,234,567.89"と表示される

文字列型メソッド

setValue
機能	オブジェクトの値（文字列）を設定する。
パラメーター	設定する文字列（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim('before'); console.log( number1.setValue('after') ); // "after"とコンソールに表示される

trim
機能	文字列の前後の空白を削除する。
パラメーター	指定なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim('　　前後に空白があるけど気にしないぜ！　　　　　'); console.log( string1.trim() ); // "前後に空白があるけど気にしないぜ！"とコンソールに表示される

contains
機能	テキストに特定の文字列が含まれているかチェックする。文字列が含まれているときは、そのまま文字列を返す。 含まれていないときは空文字（""）を返す。
パラメーター	検索する文字列（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim('裏庭には二羽、庭には二羽鶏がいる'); console.log( string1.contains('鶏') ); // "鶏"とコンソールに表示される

extract
機能	テキストをフィルターにかけて文字列を抽出する。文字列が見つからないときは空文字（""）を返す。 チェックできるのは、メールアドレス（email）、、より厳密には（email-strict）、郵便番号（post）、URL（url）、電話番号（phone）、IPアドレス（ip）の他、 時刻（time）は、HH:MM:SS形式かどうかチェック（秒は省略可）され、 日付（date）は、YY(YY)/MM/DDまたはYY(YY)-MM-DD形式かチェック（年は省略可）される。 なお、メールアドレスは厳密なチェックではないので注意。
パラメーター	指定するフィルター（email/email-strict/post/url/phone/ip/time/date）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim( '私の郵便番号は123-4567です。' ); console.log( string1.extract('post') ); // "123-4567"と表示される var string2 = jPrim( '私のサイトURLはhttp://wiz-code.digick.jp/です。' ); console.log( string2.extract('url') ); // "http://wiz-code.digick.jp/"と表示される var string3 = jPrim( '現在の時刻は' + new Date().toString() + 'です。' ); console.log( string3.extract('time') ); // "20:30:15"と表示される

remove
機能	テキストに含まれる特定の文字列（パターン）をすべて削除する。
パラメーター	削除する文字列（正規表現）（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim('完璧な文章などといったものは存在しない。 完璧な絶望が存在しないようにね。'); console.log( string1.remove('完璧な') ); // "文章などといったものは存在しない。 絶望が存在しないようにね。"と表示される console.log( string1.remove(['完璧な', '存在し']) ); // "文章などといったものはない。 絶望がないようにね。"と表示される console.log( string1.remove(/完璧な|存在し|などといったもの|ようにね/) ); // "文章はない。 絶望がない。"と表示される // 正規表現リテラルが全文検索（g）でなくても、該当箇所がすべて削除される点に注目

camelize
機能	文字列をキャメルケース（大文字と小文字の表記）に変換する。
パラメーター	指定なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim( 'abc-def_ghi' ); console.log( string1.camelize() ); // "abcDefGhi"と表示される

hyphenate
機能	文字列をハイフン（-）でつなげる表記に変換する。
パラメーター	指定なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim( 'abcDef_ghi' ); console.log( string1.hyphenate() ); // "abc-def-ghi"と表示される

underscore
機能	文字列をアンダースコア（_）でつなげる表記に変換する。
パラメーター	指定なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim( 'abc-defGhi' ); console.log( string1.underscore() ); // "abc_def_ghi"と表示される

replaceAll
機能	テキスト内の特定の文字列すべてを別の文字列で置き換える。 文字列または配列、正規表現リテラルの形で指定する。正規表現リテラルでglobalオプションがついていなくても自動的に全文検索にする。
パラメーター	１、検索する文字列あるいは文字列を要素に入れた配列、正規表現リテラル（必須） ２、置換文字列（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim('吾輩は猫である。吾輩はここで始めて人間というものを見た。吾輩は藁の上から急に笹原の中へ棄てられたのである。'); console.log( string1.replaceAll('吾輩', '私') ); // "私は猫である。私はここで始めて人間というものを見た。私は藁の上から急に笹原の中へ棄てられたのである。"と表示される

censor
機能	テキスト内の特定の文字列を別の文字列で置き換える。replaceAllの特殊バージョン。 第2引数が一文字だと、置換前の文字列に合わせて自動で字数が増える。一方、二文字以上だとそのまま置き換えられる。
パラメーター	１、検閲する文字列あるいは配列、正規表現リテラル（必須） ２、置き換える文字列
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var string1 = jPrim('ヒトラーとスターリン、毛沢東は20世紀を代表する独裁者と言われている。 '); console.log( str1.censor('ヒトラー|スターリン|毛沢東|独裁者').getValue() ); // "****と*****、***は20世紀を代表する***と言われている"と表示される console.log( str1.censor([ 'ヒトラー', 'スターリン', '毛沢東', '独裁者' ], '×').getValue() ); // "××××と×××××、×××は20世紀を代表する×××と言われている"と表示される console.log( str1.censor(/ヒトラー|スターリン|毛沢東|独裁者/, '【削除済み】').getValue() ); // "【削除済み】と【削除済み】、【削除済み】は20世紀を代表する【削除済み】と言われている"と表示される

convertCase
機能	テキスト内の文字列を全角半角・ひらカタ英数字など指定した文字に変換する。
パラメーター	全角ひらがな（zen-hira）、全角カタカナ（zen-kata）、全角英数（zen-alpha-numeric）、全角英字（zen-alpha）、全角数字（zen-numeric） 半角カタ（han-kata）、半角英数（han-alpha-numeric）、半角英字（han-alpha）、半角数字（han-numeric）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var convert1 = jPrim( 'ｵﾝﾄﾞｩﾙﾙﾗｷﾞｯﾀﾝﾃﾞｨｽｶｰ｡' ); console.log( convert1.convertCase('zen-hira') ); // "おんどぅるるらぎったんでぃすかー。"と表示される var convert2 = jPrim( 'ｵﾝﾄﾞｩﾙﾙﾗｷﾞｯﾀﾝﾃﾞｨｽｶｰ｡' ); console.log( convert2.convertCase('zen-kata') ); // "オンドゥルルラギッタンディスカー。"と表示される var convert3 = jPrim( 'これを半角カナに変換してみてください！' ); console.log( convert3.convertCase('han-kata') ); // "ｺﾚｦ半角ｶﾅﾆ変換ｼﾃﾐﾃｸﾀﾞｻｲ!"と表示される var convert4 = jPrim( 'Ｔｈｉｓ　ｉｓ　ａ　ｐｅｎ．' ); console.log( convert4.convertCase('han-alpha') ); // "This is a pen."と表示される var convert5 = jPrim( 'Ｔｈｅｓｅ　ａｒｅ　１２５００　ｐｅｎｓ．' ); console.log( convert5.convertCase('han-alpha-numeric') ); // "These are 12500 pens."と表示される

enumerate
機能	enumerateメソッドはイテレータ・オブジェクトを返すメソッドである。オブジェクト値（文字列）を指定した正規表現にかけ、 マッチした回数分だけイテレータ処理をする。replaceAllメソッドと異なり、引数には正規表現パターンのみを指定する。 返り値が通常のオブジェクトのため、メソッドチェーンは切れる。
パラメーター	正規表現パターン（リテラルもしくはRegExpコンストラクタ）
戻り値	イテレータ・オブジェクト
コード記述例	var email = 'example@wiz-mail.com'; var enumerator1 = jPrim(email).enumerate(/^\w+@(\w)\.com$/g); // hasNextメソッドで次の処理に進めるかチェック while (enumerator1.hasNext()) { // 順々にマッチした文字列を表示する // ⇒　1: example@wiz-mail.com 2: wiz-mail console.log(enumerator1.current()); // 次の処理を行う enumerator1.next(); } // rewindメソッドはインデックスの巻き戻しを行う enumerator1.rewind();

ブール型メソッド

setValue
機能	オブジェクトの値（ブール値）を設定する。
パラメーター	設定するブール値（必須）
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var boolean1 = jPrim( true ); console.log( boolean1.setValue(false) ); // falseと表示される

toggle
機能	オブジェクトの真偽値を逆にする。
パラメーター	指定なし
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var boolean1 = jPrim( true ); console.log( boolean1.toggle() ); // falseと表示される

execute
機能	オブジェクト値がtrueのときのみ指定した処理をする。 第1引数にコールバック関数、第2引数にバインドするオブジェクト（省略可）を指定します。 処理を遅延させたいときは、第1引数にミリ秒単位で遅延時間を指定し、他のパラメーターを後に続けます
パラメーター	１、遅延させる時間をミリ秒単位で設定（省略すると即時） ２、コールバック関数（必須） ３、バインドさせるオブジェクト
戻り値	jPrimオブジェクト
コード記述例	var boolean1 = jPrim( true ); console.log( boolean1.execute(1000, function () { console.log('処理が実行されました！'); }) ); // 1秒後に"処理が実行されました！"と表示される

バージョン情報

2011/04/03 ver 0.0
ベータ版最初期のバージョン。機能的にまだ不十分。
2011/04/09 ver 0.1
数値・文字列・ブール値とも、そこそこ機能を追加。
 
2011/05/18 ver 0.2
数値オブジェクトにformatメソッドを追加。数値をコンマで区切って文字列に変換する。
文字列オブジェクトのextractメソッドに厳密なメールアドレス判定（email-strict）と、IPアドレス（ip）の判定機能を追加。
文字列オブジェクトにconvertCaseメソッドを追加。テキストを全角半角・ひらカタ英数字など指定した文字セットに変換する。
第1引数に以下のなかから選んで指定する。全角ひら（zen-hira）、全角カタ（zen-kata）、全角英数（zen-alpha-numeric）、
全角英字（zen-alpha）、全角数字（zen-numeric）、半角カタ（han-kata）、半角英数（han-alpha-numeric）、
半角英字（han-alpha）、半角数字（han-numeric）。
文字列オブジェクトにenumerateメソッドを追加。enumerateメソッドはイテレータ・オブジェクトを返すメソッドです。
オブジェクト値（文字列）を正規表現にかけて、マッチした文字列を列挙します。
返り値が通常のオブジェクトのため、メソッドチェーンは切れます。
第1引数にパターン文字列を指定します。replaceAllメソッドとは異なり、正規表現リテラルか正規表現オブジェクトでの指定となります。
イテレータ・オブジェクトはnextメソッド、hasNextメソッド、rewindメソッド、currentメソッド、lengthプロパティを持ちます。

※このライブラリはまだ開発中のベータ版です。不具合等ありましたら、ブログやメール等でお知らせください。

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